「囲碁が嫌いな子」洪清泉ストーリー①

囲碁が嫌いな子」私は小さい時に本当に囲碁が嫌いでしたね。しかしある出会いときっかけで囲碁が好きになり今の私、そして「洪道場」があると思っています。毎週2~3ずつゆっくりいろんな棋士のストーリーを紹介します。

 私の父は、私が生まれる前から囲碁棋士にさせようと、本を買って私が生まれるのを待っていたようです。名前も韓国では当時、とても珍しい名前を付けました(マルグンセム。清い泉という意味です。ハングル語で漢字が入っておらず珍しい名前です)。父は頭が良かったので、息子も当然良いだろうと思ったようです(苦笑)。父は孤児で貧しかったので囲碁はお金もあまりかからず、ちょうど良いと考えたようです。

 大人になってから、父が私に謝ったことがありました。「囲碁は予想以上に、時間もお金もかかる。援助が出来ずすまなかった」と。でも、私は全然そうは考えていません。囲碁で苦労をした経験があるからこそ、今の自分がいます。私に、囲碁という生きがいをくれたことを、心から感謝しています。

 私は4歳から碁を始め、プロ修行の道に進みました。物心がつく前に、父がそうすると決めていたので、私に選択権はありませんでした。9路盤、13路盤は全然分からずそのまま19路盤から始まりました。初めて読んだ囲碁の本は、日本の藤沢秀行先生の棋譜集でした。父は私に、30手まで覚える訓練をさせました。今でも、藤沢対坂田の棋譜の形が頭に残っています。詰碁も碁経衆妙、玄玄碁経など難しいものばかり解かせていました。これは、幼稚園の子に中・高レベルの勉強をさせているイメージです(笑)。つづく


洪道場総師範
洪 マルグンセム

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