「日曜道場出身棋士ストーリー」 藤沢里菜女流本因坊① 小さな努力家   

 洪道場が始まる時に会員番号がありまして里菜は002でした。2004年夏に私は小さな里菜(当時6歳)に会えましたが、大きな運が訪れた気がしました。里菜と勉強する一日一日は幸福でした。里菜とのストーリーを贈りします。

 
 里菜とは、五反田の秀栄という碁会所で出会いました。今は背がとても大きくなりましたが、私は当時の小さい里菜のことをよく覚えています。里菜と9路盤や13路盤で打ち、いろいろな問題をたくさん解きました。道場に入ってからも一番小さい道場生でしたね。リーグでも最初はお兄さん、お姉さんに3子置いて習っていました。

 里菜が特に好きな勉強は詰碁でした。道場に来て詰碁を中心に対局、検討など夜21時まで毎日のように勉強していました。詰碁の勉強法は特徴的で、実際に碁盤に並べて解いてから、私や師範の抵抗に対し答えるというものでした。子供の頃、里菜の弱点は布石でした。詰碁中心の勉強だったため、接近戦での力は素晴らしかったですが、布石技術や全体を見る能力がやや欠けており、序盤で遅れることがしばしばありました。しかし、それでも焦らずに詰碁を解き続けて、読みの能力を強化していきました。

 小学3~4年生くらいからは、検討の比率を上げて石の効率を理解し始めました。里菜自身も序盤で時間をかけて考えて、打つようになりました。人一倍の読みの力は身につけていたので、当然、強い戦闘力をベースに勝ち始めました。 (つづく。。)


洪道場総師範
洪 マルグンセム

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